冬にカボチャを食べるという風習は、ご存知かもしれませんが、なぜ冬至の日にカボチャを食べるのでしょうか?
カボチャ旬は、夏じゃないの?
かぼちゃの旬を知っている人であれば、「んっ!?」と首を傾げてしまうかもしれませんが、カボチャの旬は、実は夏です。
でも冬至にカボチャを食べる…?
チンプンカンプンですよね?
夏が旬のカボチャ。
そのカボチャを旬でもない冬至の日に食べる
そんなカボチャの謎を紐解く鍵は
どうやらカボチャの保存性にあるようです。
丸ごと一個のままならカボチャは、6ヶ月も常温保存できる!?
昔は、現在のように冷蔵技術が発達していなかった為、今のように年中野菜が出回っているということはありませんでした。
その中でもカボチャの保存性は群を抜いていました。
カボチャは、丸ごと一個であれば季節によっては常温保存も可能と言われ、10度前後であれば1〜2ヶ月は保存できるようです。
さらに保存環境が良ければ、半年も可能だとか…。
確かに、四百年もむかし
江戸時代ともなれば、今のように温暖化の影響もないはず…。
夏にとれたカボチャも冬まで保存できたことでしょう。
その為、たくさんの栄養素に恵まれたカボチャを冬の時期に食べて厳しい冬を乗り越えようと考えたのも理解できます。
このような江戸時代の人々の思いから、『冬至の日にはカボチャを食べる』という風習が生まれたようです。
技術も進歩し、鮮度の良いものが手に入りやすくなった今、旬を意識することなくありとあらゆるものを食し楽しむことができます。
とはいえ、昔の人々の知恵や感覚には目を見張るものがあります。
あらためて、食のあり方に心を寄せてみるのもいいものです。
『冬至の日にはカボチャ』を実践してみてはいかがでしょうか?
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