美味しいものに巡り合うとついついハマってしまう…、そんな料理やお菓子って結構あるけど。
ほんとに数えきれないほど沢山ある物の中でも作るのに慣れてしまえば、これほどワクワクするものって無いんじゃないかなぁ…。それが、マカロン。

あのツヤのある見た目、しかも工夫すれば彩り豊かな色を表現できる。さらに、マカロンコックと中にサンドするクリームの組み合わせも無限大!
こんなにワクワクするお菓子って他にありますか?
今回は、初めて作って失敗して20年以上も放置していたマカロンを久々に作り、2ヶ月以上も失敗を繰り返してやっとのことで辿り着いた絶対に成功するマカロンの作り方をお伝えしますね!
絶対に成功するマカロンのレシピが、これだぁ!
完成までに丸々2ヶ月を要した 絶対に成功するマカロンレシピ
このレシピを見出すまでにかかった時間は、丸々2ヶ月。
『メレンゲもしっかり立てているのに何がおかしいんだろう…』と作っては失敗して…、そんな日が1ヶ月以上も続き『もう、マカロンなんか作らない!マカロンなんか大嫌いだ!』と叫んだのはどれくらいあるだろう。
でもね、そんなこと言ってても心のどこかでは『綺麗で美味しいマカロン作りたいなぁ…』って思っちゃってるんですよね。
そして、気がつけば目の前に綺麗で美味しそうなマカロンの画像がどんどん出てくる。
失敗しては、検証して。また失敗しては、検証して。そんな毎日を続けていて最終的に僕がマカロン作りの参考にした人は2人。その方々は、クックパッドのひかりママ*さんとパンダワンタンさん。
作り始めて2ヶ月たった時にやっとの思いで成功したのがこのレシピ。
早速ですが、絶対に成功するマカロンのレシピが これっ!
材料
【マカロンコック】
卵白 26g
レモン汁(ポッカレモン) 2滴
グラニュー糖 14g
乾燥卵白 0.5g
食紅(赤)※ジェル状のもの 3滴
アーモンドプードル 30g
粉糖 40g
【チョコレートクリーム】
チョコレート 50g
牛乳 50g

絶対に成功するマカロンの作り方
作り方
《下準備1》計量は正確に行う。グラニュー糖は必ずグラニュー糖で、粉糖は必ず粉糖で計量する。
《下準備2》アーモンドプードルと粉糖は、合わせてふるい更にホイッパーで混ぜて均一にする。
《下準備3》卵白は一度凍らせて解凍しておく。
《下準備4》オーブンを110度で予熱後、110度で5分以上空焼きしておく。
※生地を乾燥させる時にオーブンの電源を切る。
《 手順1 》卵白にレモン汁を入れて軽く泡立てる。
※色素を入れる時は、このタイミングで一緒に入れる。
《 手順2 》グラニュー糖を3回に分けて加え、メレンゲを作る。
《 手順3 》粉類を3回に分けて加えて、サクッと混ぜ合わせる。
《 手順4 》マカロナージュをする。
《 手順5 》生地を絞り袋に入れて絞り出す。
《 手順6 》オーブンの下段に入れて10分間乾燥させる。
※110度で焼くわけではないので、取消ボタンを押して電源を切りましょう。
《 手順7 》予熱なしで150度のオーブンで18分焼き上げる。
《 手順8 》オーブンから取り出して、そのまま室温で冷ます。
※天板に乗せたまま、冷まします。天板の余熱で火を通します。
《 手順9 》チョコレートクリームを作る。耐熱容器にチョコと牛乳を入れて600Wのレンジで30秒を4回ほど繰り返します。その都度かき混ぜ、チョコが溶けない場合は様子を見て秒数を増やしてください。バットにチョコレートクリームを流し入れます。
※常温で冷まして、絞り出せるくらいのかたさになるまで冷ます。
《 手順10》チョコレートクリームを絞り袋に入れて、マカロンコックにチョコレートクリームを搾り出し、もう一つのマカロンコックでサンドして出来上がり。
【徹底解説】絶対に成功するマカロンの作り方
《下準備1》計量の際は、分量は正確に!
マカロン作りを成功させる為にも、計量は正確に!グラニュー糖は必ずグラニュー糖。粉糖は必ず粉糖で!
マカロン作りで成功させるための基本中の基本!それは、計量をしっかりするということ。マカロン作りの工程の中には『乾燥させる』という工程があります。生地の水分が多いと乾燥しないことがあり失敗につながります。そして、グラニュー糖や粉糖がないからといって他の砂糖で代用するのも失敗につながってしまうので計量は正確にやるようにしましょう!
《下準備2》粉類をふるっておく
アーモンドプードルと粉糖などを混ぜ合わせるときは、アミを使ってふるった後にホイッパーで均一に混ぜ合わせましょう。
基本的には、アーモンドプードルと粉糖を合わせてふるっておきますが、1回ふるっただけでは粉類が混ざりきらず、マカロンコックを作る際に生地にムラが出来てしまいます。そうするとメレンゲと粉類を混ぜるときやマカロナージュの際に時間がかかってしまい、失敗につながります。特にココアパウダーなどを混ぜるときは気をつけましょう!
《下準備3》卵白は一度凍らせて、解凍しておく。更に乾燥卵白を使う!
卵白を一度凍らせて泡立ちやすくする。泡立ちやすくした分、メレンゲの中の気泡は弱くなっているので乾燥卵白で強い気泡にする。
卵白は、一度凍らせることで水っぱい卵白にして泡立ちやすくしています。しかし、この場合はせっかくの新鮮な卵白なのに出来たメレンゲは不安定な泡で、気泡の壊れやすいメレンゲとなってしまいます。そこで活用するのが乾燥卵白。この乾燥卵白を入れることで古い卵白や水分の多い卵白でも気泡の安定したしっかりとしたメレンゲを作ることができるのです。
《下準備4》オーブンを110度で予熱して、110度で5分〜10分空焼きしておく。
110度で予熱後に空焼きすることで、しっかりと110度でスタンバイでき、庫内温度をムラなくほぼ一定に保つことができます。
ただ予熱しただけでは、庫内の左右、上下、手前、奥で温度のムラができてしまいます。5分以上空焼きすることで庫内を110度で安定させることができます。
このレシピでは、オーブンを110度で予熱した後にそのまま5分以上空焼きしています。こうすることで庫内温度のムラを少なくし短時間で生地の状態も良い感じに乾燥することができます。
《手順1》卵白にレモン汁を入れて、軽く泡立てる。
卵白にレモン汁を入れたらハンドミキサーで15秒ほど攪拌します。
卵白にレモン汁を入れることで泡の安定性を良くし、しっかりとしたメレンゲを作ることができます。ただし、レモン汁は入れすぎないように注意しましょう。
《手順2》メレンゲを作るときは、グラニュー糖を3回に分けて加える。
このレシピのグラニュー糖が14gなので、1回目は5g 、2回目は5g、3回目は4gというようにバランス良く分けて入れます。
卵白にグラニュー糖を入れたらその都度ハンドミキサーのパワーを最強にして30秒攪拌します。グラニュー糖を入れたら30秒攪拌するという作業を合計3回繰り返しましょう。
最後はメレンゲの泡を均一にきめ細かくするために、ハンドミキサーの低速で1分間 攪拌します。
グラニュー糖を3回に分けて加えることで、ボリュームのあるメレンゲを作ることができます。
砂糖の性質には、卵白の泡立ちを抑える働きと気泡を安定させる働きがあります。ボリュームのあるメレンゲにする為にもグラニュー糖は3回に分けて加えるようにしましょう。
《手順3》粉類を3回に分けて加える。
粉類は3回に分けて加えます。アーモンドプードルと粉糖を合わせると70gなので20g、20g、30gという感じでバランス良く3回に分けて入れてさっくりと混ぜるようにしましょう。(しっかりと計量しなくてもいいですよ。だいたい これくらいという感じで…)
あとは、粉を入れたら完全に混ざるまで混ぜる必要はありません。粉っぽさが残っている感じで次の粉を入れます。最後の粉を入れた後も粉っぽさを残して『次のマカロナージュの工程でしっかりと混ざり合う』というイメージで混ぜていきましょう。
▲全体的に粉っぽさが残っています。これくらいでマカロナージュに移ります。
粉類を何回かに分けて混ぜることで、混ぜる回数を少なくしメレンゲの泡が壊れるのを最小限に抑えることができます。粉類を入れる時は、『軽く混ぜ合わせるだけ』というイメージでさっくりと混ぜましょう。
《手順4》マカロナージュは、パンダワンタンさん方式で!
マカロナージュは、ボウルを回しながらボウルの淵にゴムベラで生地を押さえつけながらやります。今回はジェル状の色素を使用しているのでボウルを6回転くらいマカロナージュすれば大丈夫です。
マカロナージュは、ボウルを回しながらボウルの淵にゴムベラで生地を押し当てながらやる。色素やココアパウダーなど入れていないときは、だいたい6回転前後。ココアパウダーや粉末の色素を使用するときは3〜4回転くらいマカロナージュします。ココアパウダーなどはメレンゲの泡を壊す性質があるからです。
マカロナージュの見極めは慣れていないと難しく感じます。僕も慣れていなかった時は、マカロナージュでいつも失敗していました。マカロン作りが慣れていないうちは、回数でマカロナージュを見極めるようにして『どれくらいやればどのような状態になって、どのような焼き加減になる』というように毎回検証するといいかもしれませんね。
《手順5》生地を絞り袋に入れて絞り出す
天板にオーブンシートを広げて直径3cmを目安にして生地を絞り出します。
天板にオーブンシートを敷いて、その下に直径3cmの円をかいたコピー用紙を敷き大きさが均一になるように絞り出す。
《手順6》生地を乾燥させる。
110度で予熱後、110度で5分以上空焼きしたオーブンで、10分間乾燥させる。
室内の湿度や温度によって乾燥する時間は変わってきます。しかし、このオーブンを使用した乾燥方法では温度や湿度に左右されないのでいつでもコンスタントにマカロン作りを楽しむことができます。
《手順7》マカロンコックを焼成する
乾燥終了後、すぐに予熱なしの状態で150度のオーブンで18分焼く。
途中でオーブンを開けてしまうと、マカロンコックの表面にシワが寄って見栄えが悪くなることがあるので、オーブンは開けないように気をつけましょう。
《手順8》焼成後の手順
焼成後は、天板に乗せたまま室温で冷まします。
イメージ的には、天板の余熱で火を通してちょうど良い食感に仕上げるという感じです。